★星配列について
  About Hoshi Keyboard Layout

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入力方法等、物理的特徴
中指・薬指シフト(プリフィクス4シフト)
使用範囲は三段
・清濁分離配置
・「ゃゅょっー」の小文字・長音は1打

使用感等、感覚的特徴
・打鍵数を減らす工夫
・キーボードの押しやすさに基づいた配置
・前後の文字の繋がりを考えた配置
 (交互率やアルペジオ率が高く、悪指運が低い。同じ指を短い間隔で何度も押すことが少ない)
・単語単位の打鍵を考慮した配置

中指・薬指シフト

中指シフト系配列には、「使用頻度の高い文字は1打鍵で、使用頻度の低い文字は2打鍵で入力する」という共通のシステムがあります。
(文字の使用頻度の高低については、膨大な調査データにより、大まかに解明されています。)
当配列でも、このシステムを使用しています。

具体的には以下のようになります。
「い」や「ん」など使用頻度の高い文字はそれぞれ「i」「j」などのキーを押すだけで出力されるので、1打鍵での入力が可能です。
これに対し、「ゆ」のような使用頻度の低い文字を入力する場合、「d」のキーに続けて「i」のキーを押すことで出力されます。
つまり「ゆ=di」。

実際に何が起こっているのでしょうか。
「d」1度押すとシフトがかかり、このシフトがかかった状態で他のキーを押すことで、通常とは異なった「シフト文字」が出力されます。
通常は「i」を押すと「い」が出力されますが、「d」を押してシフトをかけた状態で「i」を押すことにより「ゆ」が出力されるのです。
なお、一度「d」を押してシフトをかけると、「d」のキーから指を離しても他のキーを押すまではシフトは解除されません。
「d」を押しっぱなしにしておく必要が無いのです。
この「指を離してもシフトが継続されるシステム」を「プリフィックスシフト(プリフィクスシフト)」と言います。

星配列では、「d」「k」「s」「l(エル)」の4キーをシフトキーとしています。
左手のシフトキー(「d」「s」)でシフトをかけた場合、2打目は右手。
右手のシフトキー(「k」「l」)でシフトをかけた場合、2打目は左手となります。
入力方法のページも参考にしてください。

使用範囲は三段

かなを打つ場合、qwerty配列(ローマ字打ち)と同様にホームポジション(asdfjkl;)の段とその上下段のみを使用します。
最上段は数字を割り当ててあります。
JISかな(キーボードに標準搭載されている「かな打ち」)のような最上段にかなを割り当てる方法は用いておりません。
これにより、入力の際の指の上下移動を少なくし、指の負担を軽減しています。

開発概念

星配列は、月配列・花配列の考え方をベースとし、濁音半濁音の概念・小文字の前面配置・頻出語句の特殊な指運の概念を取り入れた配列です。

月配列・花配列の形式では、同じ文字の清音・濁音・半濁音がすべて同じ位置(清音を入力した後、濁点キーを押す仕様)となっているため、文字配置の自由度が低いように思えました。
そこで、清音・濁音・半濁音をそれぞれバラバラに、それぞれの頻度に基づいた配置としました。

また、月・花配列の形式では一部、qewrty配列よりも打鍵数が多くなる文字がいくらか存在し、元qwerty配列使用者である自分としては大きなストレスとなりました。
濁音・半濁音・拗音などでこの打鍵数の多さが存在する事があります。
例えば月配列で「びゃ」と打つ場合「kwlkb」と5打(qwerty配列だと「bya」の3打)になります。
この点を改良するため、「ゃ」「ゅ」「ょ」を1打で打てるように配置しました。
また、濁音・半濁音も2打以内で打つことができるため、拗音が4打以上となることがありません。

さらに、新たな概念も取り入れています。
それは、頻出の語句を打ち切るまでに同じ指を2回以上使うことを少なくし、さらに打ち切るまでの指の上下移動を最小限に抑えるという概念です。
語句を打ち切るまでに同じ指を2回以上使わなければ、リズム良くキーボードを押すことができますし、単語を打ち切るまでに一度下ろした指を持ち上げなくても済むという利点もあります。

以上の概念を取り入れた配列が星配列であります。

更新履歴
05/06/22 星配列(仮)開発室公開