★開発計画(構想)
  Conception in development plan
まず始めに今回開発する配列がどんなものであるか。 また開発する際に常に頭に入れておきたいことについて示していくことにします。

単語を打つ時の指の形を考慮(05/07/23)

今回も先に例を挙げますが、「kwkakx」よりは「kzkxkc」の方が打ち易いかと思います。
これらの左手に着目しますと、それぞれ「wax」「zxc」となります。
どちらもそれほど悪指運ではないにも関わらず、何故に差が出るのか。

「zxc」ならば、全てのキーを同時押しする事が可能です。
言い換えれば「zxc」の全てのキーに同時に指を乗せる事が可能です。
全てのキーに同時に指を乗せることが可能という事は、それらの打鍵(「kzkxkc」)を打ち切るまで手を全く動かす必要が無いのです。
移動距離がゼロであればそれだけ楽に、しかも速く打つことが出来ます。

今回の配列にはこの理論も適用し、「頻出語句は手を動かさずに打鍵できる」ように作成することにします。

同じ指を短い間隔で何度も押さないように配置(05/07/22)

単純な例を挙げますと、「jfjf」よりは「jfkd」の方が押しやすいかと思われます。
前者は同じ指を2回ずつ使っているのに対し、後者は同じ指を1回ずつしか使っていないからです。
右手・左手に分けてみますと、前者の右手は「jj」と同手になっているのに対し、後者の右手は「jk」とアルペジオになっています。
「片手だけで見た時の指運も良くする」という心がけだけで指への負担は大分軽減されるのではないかと思います。

さらに話を発展させ、「jfkdjf」よりは「jfkdls」の方が押し易いかと思われます。
同じ指を押す間隔が長ければ長いほど負担は軽減される訳です。

これらを実行できるような配列を作るには、2文字の頻度表だけでなく、3文字や4文字の頻度表があるほうがよく、なるべくデータを揃えておく事にします。
また、文字の頻度表だけでも、2文字両方ともが2打の文字であれば4打鍵の頻度表となり得る訳ですから、使えるものは全部使うことにします。

前後の文字の繋がりを考えた配置(05/07/19)

配列を作る際に、打鍵数の次に重視したいもの一つが交互率。
交互率とは交互打鍵の多さを表したもので、交互打鍵とは前後の文字を打鍵した手を見たときに「右手→左手」または「左手→右手」トなっている流れのことを言います。
交互打鍵にさえなっていれば「上段→下段」や「下段→上段」となっていても問題無いので組み合わが非常に豊富で、しかも打鍵の際のストレスも軽減できる大きな要素となっています。
さらに後述のアルペジオと違い、交互打鍵が何連続で続いても負担にならないので、非常に優遇できるものと言えます。

この交互率がどうしても上がらないときに優先させたいものがアルペジオ。
アルペジオの定義においては人それぞれなようですが、私の場合は同手同段打鍵をアルペジオと呼んでいます(ただし同指打鍵は除きます)。
アルペジオの利点としては、高速で打鍵しても打鍵順を間違う可能性が低いことが挙げられます。
ただし、何連続も続くと指の疲労が大きいため、それほど多くは取りこめません。
程よく現れるように配置していくことにします。

これら2つの率がどうしても上がりそうも無いときに優先させたいものが特殊良指運(準アルペジオ)。
同手でアルペジオではなく、なおかつ打ちやすいものを言います(「ji」など)。
特性はアルペジオとほぼ同じですが、アルペジオよりも打ちにくいので、前出の2つを優先させます。

逆に避けたい指運もあり、最も避けたいものが左手縦連。
「zw」「xe」「cr」など、「上段⇔下段」でなおかつキーボードを眺めたときに2つが縦に並ぶ組み合わせを言います。
同様に避けておきたいものとして同手跳躍などがあります。
これは2打が同手であり、なおかつ「上段⇔下段」の組み合わせを言います。
また、他にも避けたいものとして同指打鍵などもあります。
これらについては速度低下だけでなく、指の負担も膨大となるのでなるべく避けていくことにします。


では、これらの数値をどのようにして操作していくか。
この方法について述べていくことにします。
まず文字を配置する際に、2文字頻度の頻度表を使い、前後に出現しやすい文字をチェックします。
次にその前後に出現しやすい文字がどんなキーなのかを見て、そのキーと配置したい文字のキーとの連続が交互打鍵になっているか、悪指運が発生していないかを検討し、最も数値が大きくなると思われる位置に決定するのです。
数値としては、前後に0.1%以上の頻度で出現する文字との指運は全て良指運になるように、前後に0.06%以上の頻度で出現する文字との指運との悪指運は全て避けるようにします。
この操作を繰り返すことで数値を上げることが可能となり、今回もこの方法を使います。

拗音を考慮した文字配置(05/07/18)

前回の記述で「アンシフトには高頻度文字を」と述べましたが、他にも「アンシフトに配置したい文字」というものがあるのです。
それが「ゃゅょー」の4つ。

拗音(「ひゃ」など)は清音(「あ」など)とリズムが等しいので、打鍵数をなるべく清音に等しくする必要があります。
ですが、「ひ」に2打「ゃ」に2打では「ひゃ」に4打もかかってしまい何度も打鍵しているうちにストレスを感じるようになります。
なので拗音に関わる文字はせめて3打にしたいところ。
方法として「きしちにひみりぎじぢびぴ」を1打に配置するか「ゃゅょ」を1打に配置することが考えられますが、「ゃゅょ」を1打にした方が効果的であると思われます。
ただし「ゃゅ」は頻度が低めなので、押しにくいキーに配置する方が良く(前回の理論に基づく)、このため「qxty/」のどれかになると思います。

また、さらに拗音のストレスを軽減するために、なるべく「きしちにひみりぎじぢびぴ」は1打に配置できるように心がけることにします。

頻度に基づいた文字配置(05/07/18)

星配列(仮)では、(1/3)程の文字はアンシフト(シフト無し)に入り、残り(2/3)程の文字はシフトに入ります。
これらについて詳しく書くことにします。

アンシフト側は1打鍵で文字を入力することができるので、ここに頻度の高い文字を配置することで文章全体の打鍵数を減らすことができます。
逆にシフト側は2打鍵で入力する必要があるので、ここには頻度の低い文字を配置した方が効果的ということになります。

ただし、アンシフトに配置できる文字は26文字ある訳ですが、単純に頻度上位26位までの文字を全部アンシフトに配置すればいいのかというとそうでもありません。
キーボードには押しにくいキーというのが存在し、「qxty,./」などがこれに該当します。
ここに高頻度の文字を配置してしまうと、押しにくいキーを何度も押す必要が出てきますので高頻度文字の配置は避けるべきです。
また、2打であっても中段2打(「kf」や「dj」)であるならそれなりに押しやすく、ここには高頻度文字を配置してもストレス無く打てると思われます。
しかも4シフトなので中段2打の組み合わせは20通りもあり、中段2打に配置できる文字数もそれなりに多くなっています。

以上、高頻度の文字は1打か中段2打で打てるようにすることを心がけながら配置していくことにします。

濁音塔載(清濁分離配置)、拗音無塔載(05/07/22)

少々書き込み日時が前後しますがご了承願います。

濁音とは「が」「ざ」など、濁点付きの文字のことを言います。
濁音を塔載すると、特定の2打または1打に濁音文字を割り振る事になとなります。
これに対し濁音を塔載しない場合、「濁点記号『゛』」というキーを存在させ、清音を打鍵した後に濁点キーを押すことにより濁音となります。
「ち」と「ぢ」のように、同じ文字の濁音と清音では文字の頻度が全く異なる場合があり、頻度の高いほうに合わせても頻度の低い方に合わせても無駄が生じます。
また、同じ文字の濁音と清音で前後に来る可能性の高い文字が全く異なる場合(例えば「です」は頻出するが「てす」はほとんど使わない)があり、清音と濁音で全く異なる位置に配置した方が効果的な場合もあります。
無駄は少しでも省きたいので、今回の配列では濁音搭載型とし、なおかつ清音と濁音は無関係の位置に配置することにします。
濁音無塔載よりは覚える量が増加しますが、効率重視という事にします。

拗音とは「しょ」など、「ゃゅょ」を含んだ文字のことを言います。
これを塔載することによってさらに効率を良くすることも出来ますが、拗音塔載配列として「3-285改」があり、拗音塔載配列はこれで満足していますので、今回は登載しない事にします。
ただし、拗音を塔載しないことによる欠点として、拗音を打つために4打以上かかることがあります。
これを解決するため、「ゃゅょ」は1打で打てる配置にします。

プリフィクス4シフト(05/07/18)

今回からは「大まかな構想」で出したものを細かく書いていくことにします。

まず、「プリフィクスシフト」について。
最も普及している「qwerty配列」や「JISかな配列」においてはシフトキーを押している間に文字領域のキーが押されることで、シフトのかかった文字が出力されます。
これに対して「プリフィクスシフト」の場合はシフトキーを単独で打鍵して、一旦シフトキーを離すことで、直後に打鍵したキーにシフトがかかります。
つまり同時押しではなく、「シフトキー」の押下と「文字領域キー」の押下の2打に分けている訳です。

では、プリフィクスシフトにはどんな利点があるか。
通常の同時押しシフトにおいて、シフトキーと文字キーを2つとも同時に押して、2つとも同時に離すということは難しいので、先にシフトキーを押してから文字キーを押し、その文字キーを離してからシフトキーを離すという動作をします。
この時、単純計算でもシフトキーは通常の3倍ぐらいの時間押下していることになり、単純に負担が3倍になっていると考えることができます。
これに対してプリフィクスシフトは押下時間が通常と変わらないので負担も少なく、「全てのキーの押す長さが同じ」という利点があるので混乱やリズムの崩れも少なくなる訳です。

今回の星配列(仮)に関してはこの「プリフィクスシフト」を採用し、両手中段の中指キー・薬指キーの4キー(sdkl)をシフトキーとしています。
これには文字領域内にシフトキーを入れることで、指の移動距離を少なくできるという利点があります。
また、中指キーと薬指キーを使う意義としては、「小指だと負担が大きすぎる」「人差指は一つの指に6キーもの割り当てがあるため同手率が増える」という欠点を回避したことにあります。

以上により「両手中指・薬指を使うプリフィクス4シフト」を使うことにしました。

大まかな構想(05/06/22)

まずは、今回製作開始する配列がどんな配列になるのかを示していくことにします。

・両手中指・薬指を使うプリフィクス4シフト
・高頻度は1打で、低頻度文字は2打で
 (頻度上位のものは逃がさず1打に配置)
・押しやすいキーには高頻度文字を、押しにくいキーには低頻度文字を
・「ゃゅょー」は1打で
・前後の文字の繋がりを考えた配置
 (交互率やアルペジオ率を高く、悪指運を低く、同じ指を短い間隔で何度も押すことのないように)
・単語単位の打鍵を考慮した配置
 (頻出の語句は打ち切るまでに同じ指を2回以上使わないように。さらに指を置きなおさず打てるように(awerの4つの組み合わせとか))

さらには余裕があれば以下の機能も付けていきたいと思っています。

・「変換」「確定」「後退」「無変換」をアルペジオor連打に配置。
・隠し機能として3打拗音を塔載(アルペジオシフト)
・「:」「@」のキーはかなり低頻度域にて使う。

以上これらについて、これから言及していくことにします。

更新履歴
05/06/22 星配列(仮)開発室公開