1つの案に絞り込む(05/08/16)
ここまでで有力な案は案3と案5となりました。
案5は指運の最適化を図る犠牲として、打鍵数が少し多いものとなっています。
案3は、案5よりも打鍵数が少ないのですが、変わりに悪指運(左手縦連や同手跳躍)が多発する可能性があります。
色々と考えたのですが、4シフト・小指伸の廃止・「ゃゅょ」のアンシフト化など、打鍵数はすでにかなり犠牲になっているので、さらに増えても気にしないことにします。
また、「ゃゅょ」がアンシフトにあることをハンデとして考えるのではなく、逆に利用することで有効活用するべきであるように思えます。
以上により案5を使うことにしました。
左手縦連軽減(05/08/16)
組み合わせによってはいくらでも左手縦連の軽減が可能となるので、少々配列を変形してみます。
左手縦連の原因となるのは主に「z」「x」「c」なのでここに「ゃ」「ゅ」「ょ」を設置することで、左手縦連はかなり減少します。
次に、「b」が開くので「な」「た」「と」「て」と2打頻度の低い「す」を配置し、これによって開いた「m」には「る」を配置。
「が」は降格となりましたが、これぐらいは許容範囲かと思われます。
ちなみに「b=で」「m=す」として「る」を降格する方法もありますが、「b」には語尾に来易い「す」を置いておいた方が無難かと思われます。
以上により、配列図は以下のようになりました。
案5
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し き
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
ょ ゃ ゅ て す 下段 く る 、 。 ●
いまさらですが、「b」よりも「t」の方が打ち易いですね。
ホームポジションの「f」からの距離が、「b」よりも「t」の方が近いことに関係するでしょうか。
とりあえず「す=t」とします。
案5
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た す 上段 ● う い し き
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
ょ ゃ ゅ て ● 下段 く る 、 。 ●
…ということは、案3で「t」に高頻度文字を配置してもそれ程問題ありませんね。
「な」「た」「と」「て」と干渉のすくない「t=で」を配置することにします。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た で 上段 ● う い し き
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
が ゅ ょ て ゃ 下段 く す 、 。 ●
左手縦連を回避した案5か、アンシフトに配置した文字が1つ多い案3か、どちらか迷うところです。
ただ、打ちやすさを考えると案5の方がやや有利でしょうか。
案4を復活(05/08/16)
仕上げの段階になってから、採用した案3でも色々不具合が出てきて、悪指運を調整すると余計に悪くなるばかりでした。
ここで、途中で却下した案を色々と操作してみたところ、案4が綺麗に仕上がったので、それまでの経過の記述をすることにします。
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● と い の ゅ
っ ☆ ★ ん く 中段 た な ★ ☆ ょ
に ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
まず、「っ」は「v」でも大して悪指運を形成しないので「っ=v」に。
次に、「か」は他の文字との干渉が大きいので、安全地帯の「か=o」に配置しました。
次に、「の」は余っている中で一番良い位置の「の=a」に配置しました。
次に、「の」「に」「し」の全てとの頻度が低い「す」を「z」に配置し、「す=z」としました。
次に、「は」ですが、ちょうど「は」と「て」が低頻度を形成するので、同じ指にするために右手小指を開け、「て=;」「は=p」としました。
残った「ゃ」「ゅ」「ょ」はちょうど空き地となった「ゃ=/」「ゅ=m」「ょ=n」に配置しました。
次に「c」には「う」「し」「に」の全てと低頻度を形成する「る」を配置することにしました。
「き」は「は」と低頻度を形成するので、「は=;」「き=p」に。
さらに、「う」「ん」「っ」「く」と低頻度を形成する「す」を「b」に配置。
最後に「て」を「z」に配置して完成。
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● に し う ● 上段 ゃ と い か き
の ☆ ★ ん く 中段 た な ★ ☆ は
て ● る っ す 下段 ょ ゅ 、 。 ●
…でも「て」の位置が悪すぎる気がしますね。
これも却下しますか。
左手小指・薬指の調整(05/08/15)
現在の配置において、「が⇔の」の2打頻度が0.09%と、やや高めなのが気になりました。
よって、今の時点で変更の効く薬指と小指に配置した3文字を入れ替え、最適な配置を取れるように調整します。
まず、「の」「が」「に」のそれぞれの組み合わせの2打頻度を調べると、以下のようになりました。
「の⇔に:0.12%」「が⇔に:0.04%」「が⇔の:0.09%」
このうち高頻度のものを押しやすい組み合わせのキーに、低頻度のものを押しにくい組み合わせのキーに配置すると押しやすくなります。
次に、「a」「z」「w」から2つを選んだ組み合わせのうち、押しやすい順に並べると以下のようになりました。
「aw」「az」「zw」
これより、「の」「に」を「a」「w」の組み合わせに、「が」「の」を「a」「z」の組み合わせに、「が」「に」を「z」「w」の組み合わせに配置するのが効果的となります。
これを満たす配置「の=a」「が=z」「に=w」とすることにします。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● に か た ● 上段 ● う い し き
の ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
が ゅ ょ て ゃ 下段 く す 、 。 ●
こうすると「に⇔ゃゅょ」の同手跳躍が増えるので止めました。
「m」「z」への配置(05/08/15)
アンシフトの中で押しやすい位置は残り2ヶ所となりました。
「m」には「う」「ん」「っ」「く」との2文字頻度が低い文字を。
「z」には「に」「の」「か」との2文字頻度が低い文字を配置することが望まれます。
全てを簡単に見るために、「で」「が」「す」「る」と「ん」「う」「っ」「く」「に」「の」「か」との頻度表を作ることにします。
| で | が | す | る |
ん | 40 | 28 | 10 | 09 |
う | 16 | 23 | 12 | 02 |
っ | 20 | 09 | 09 | 22 |
く | 07 | 15 | 10 | 09 |
に | 05 | 04 | 05 | 03 |
の | 20 | 09 | 09 | 22 |
か | 09 | 09 | 12 | 17 |
単位は0.01%。また、0.12%以下の頻度の組み合わせは赤字で表示しています。
「う⇔で」では「うで」「でう」両方の出現頻度を合計したものです。
以上により「m」には「す」が、「z」には「が」が最適ということが分かりました。
よって以下のような配置になります。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し き
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
が ゅ ょ て ゃ 下段 く す 、 。 ●
「き」の配置(05/08/15)
「き」との2文字頻度を見たところ、「う」「し」「か」「と」「、。」との2文字頻度が低いことが分かりましす。
また、「ゃゅょ」とは高い2文字頻度を、「ん」「て」とはやや高めの頻度を示す事が分かりました。
その他参考になりそうなものを調べてみましたところ、
「き⇔に:0.18%」
「き⇔の:0.13%」
「き⇔は:0.08%」
「き⇔っ:0.10%」
「き⇔く:0.04%」
という結果になりました。
纏めますと、
低頻度:「う」「し」「か」「と」「は」「っ」「く」「、。」
高頻度:「ゃゅょ」「ん」「て」
となります。
多くのデータが出ましたが、拗音との関連を考えると右手が有利、特に右手小指が有力となりました。
よって「き=p」
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し き
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
● ゅ ょ て ゃ 下段 く ● 、 。 ●
「は」の配置(05/08/15)
「は」との2文字頻度を見たところ、「か」「た」「て」「ゃゅょ」「、。」との2文字頻度が低いことが分かりましす。
また、「い」「ん」との2文字頻度がやや高いことも分かります。
その他参考になりそうなものを調べてみましたところ、「な⇔に:0.16%」と低くない値が出ました。
これより配置したところ、案3の「は=;」しか最適な位置がありませんでした。
一応はここに配置した上で配列作成を進めていく事にします。
ただし、少しでも行き詰まることがあれば、「案2」「案4」も再検討した上で「は」をシフトに入れることも検討しようかと思います。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し ●
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ は
● ゅ ょ て ゃ 下段 く ● 、 。 ●
アンシフトに入る文字(05/08/15)
アンシフトの中で、それほど押しにくくない位置は残り4箇所となりました。
まだ設置していない文字を頻度順に並べると以下のようになります。
で 1.80%、は 1.79%、き 1.70%、が 1.69%、す 1.65%、る 1.64%、こ 1.62%、ま 1.55%、も 1.54%
「で」「は」の2文字は頻度が高めなので設置した方が無難かと思われますが、「で」は濁音なのでシフトに入れても問題無い気がします。
「き」は拗音を形成できる文字なので、優先させたいところ。
「が」は濁音なのでシフトに入れても問題無いようには思えます。
「す」は「です」「ます」などの敬語によく使われるので、なるべくアンシフトに入れておきたいところ。
「る」は「する」のように語尾に入ることが多いので、なるべくアンシフトに入れたいところ。
「こ」はアンシフトでも仕方がないように思えます。
以上により、アンシフトに入れる文字の組み合わせの有力案を明示しておく事にします。
1.「は」「き」「す」「る」(清音型)
2.「で」「は」「き」「が」(高頻度型)
結局は「で」「が」「す」「る」の4つから2つを選べばいい訳ですね。
今後の記事で文字を頻度順に検討し、アンシフトに入れ易いものを選ぶことにします。
「に」の配置(05/08/15)
頻度資料としては、「の」「た」「と」「て」「ゃゅょ」「、。」との頻度が低いこと、
また、「ん」「な」「う」「い」とはやや高めの2打頻度を形成します。
以上により「に」を配置すると以下のようになります。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● と か の ゅ
に ☆ ★ ん っ 中段 た な ★ ☆ ょ
● ● ● く ● 下段 て ● 、 。 ゃ
位置的には少々良すぎるかも知れません。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し ●
に ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 く ● 、 。 ●
「a」でも「;」でもいい状況っでしたが、とりあえず「a」に。
あとで「;」に変更することも可能となります。
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● と い の ゅ
っ ☆ ★ ん く 中段 た な ★ ☆ ょ
に ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
「か」と0.18%の割合で左手縦連を。「っ」と0.15%の割合で同指を発生しますが、耐える事にします。
この案4は却下する可能性が高いかと思われます。
「っ」「く」の配置(05/08/15)
「っ⇔く」の頻度を調べてみた結果「0.12%」とギリギリ低頻度と言える範囲内だったので、「ん⇔う⇔っ⇔く」の2文字頻度が互いに低いと言えることが分かりました。
これより、「っ」「く」は「ん」「う」と同指に配置することが可能となります。
「っ」の頻度資料としては、「の」「ゃゅょ」「、」「。」との頻度が低いこと。特に「っ、」「っ。」の出現率が0であることも頭に入れておきたいところです。また、「た」「て」とは異常に高い2文字頻度を形成するので注意が必要となります。
「く」の頻度資料としては、「の」「た」「、」「。」との頻度が低いことが言えます。ただし、拗音とはやや高めの文字頻度を形成することも頭に入れておきたいところ。
以上により「っ」「く」を配置すると以下のようになります。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● と か の ゅ
● ☆ ★ ん っ 中段 た な ★ ☆ ょ
● ● ● く ● 下段 て ● 、 。 ゃ
「い⇔く」の指運が押し難いのであまり良くないかも知れませんが、他は問題ありません。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し ●
● ☆ ★ な と 中段 っ ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 く ● 、 。 ●
「い⇔っ」「し⇔く」の頻度がやや高めであること、「く」の方が「、。」との関連性が高いことを考えるとこのような配置になりました。
良好な配置となりました。
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● と い の ゅ
っ ☆ ★ ん く 中段 た な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
「v」が上段との悪指運を形成しやすいので、「v」に配置する訳にはいかず、仕方なく「っ=a」としました。
少々無駄が発生しますが、案4を却下するのはまだ早いのでこの配置のまま様子を見ることにします。
「た」「と」「て」のチェック(05/08/14)
すでに配置してある「た」「と」「て」ですが、再確認することにします。
共通で言えることとして「ゃゅょ」「、。」との頻度が低いことと「な⇔た⇔と⇔て」は互いに低頻度同士にあります。
ただし、「た⇔て」「な。」「た。」「て、」はそれほど頻度が低くないことに注意が必要です。
ついでに「す」や「で」もこれら全てと低い頻度を示す事から、どちらかを同指候補に入れることも可能となります。
「た」の頻度資料としては、「い」「し」との頻度が高いこと、「う」との頻度が低いことが挙げられます。
「と」の頻度資料としては、「い」「う」との頻度が高いことが挙げられます。
「て」の頻度資料としては、「い」「し」との頻度が高いこと、「う」「か」「の」との頻度が低いことが挙げられます。
これらを踏まえた上でチェックし、場所が悪ければ再配置することにします。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● と か の ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 た な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
「た」は「た。」の頻度が高いので中段か下段が良好。また、「か」「の」との頻度が低いわけではないので中段に配置します。
他は問題ありません。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
「た⇔と」の同手率が低くないので少し気になりますが、「v」には唯一「か」「の」との干渉が低い「て」を置く事がベストなので、現状維持とします。
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● と い の ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 た な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
ほとんど「案2」と同じ理論で同じような配置にします。
「た」「て」と「い」との頻度が高いことが気になりますが、「hi」も「ni」もそれ程悪い指運でもないので、問題なしとします。
「の」の配置(05/08/14)
「の」の頻度資料としては、他の高頻度文字との干渉が低めであることが印象的です。
特に「て」「ゃゅょ」「、」「。」との頻度が低いことも特徴的と言えます。
以上を踏まえた上で配置していくことにします。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● た か の ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● の か た ● 上段 ● う い し ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● た い の ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
「な」の位置のチェック(05/08/14)
すでに配置してある「な」ですが、再確認することにします。
頻度資料としては、「い」との頻度が異常に高いことと、「た」「と」「て」「ゃゅょ」「、。」との頻度が低いこと。さらに「う」「し」「の」との頻度も低めであることが特徴です。
色々な文字と低頻度をなすため、密集地帯の小指に配置することが効果的となります。
ここで実際に配置した図を見てみることにします。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● た か ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● か た ● 上段 ● う い し ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● た い ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
大体位置的にも妥当と思われるので、チェック終了することにします。
「し」「か」の配置(05/08/14)
「し」は他の高頻度文字とも、かなり高い2打頻度の数値を示しますので、配置に迷うところ。
得られるデータとしては、拗音と異常に高い2打頻度を示すことでしょうか。
他にも、「な」「の」「と」「、」「。」と低い2打頻度を示すというデータも得られます。
とりあえず、拗音と逆手でなおかついい場所に配置することにします。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● た ● ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● ● た ● 上段 ● う い し ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● し う ● 上段 ● た い ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
見た限りでは案2の「し」がやや悪位置に押し出され気味であることぐらいでしょうか。
引き続き「か」を配置することにします。
「か」も同様に他の高頻度文字と高い2打頻度を形成します。
ただし、拗音および「て」「、」「。」との2打頻度が低い数値を示しています。
これより他の文字との同手を避けること以外は何も考えずに配置することが可能となり、配置後の図は以下のようになりました。
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● し い う ● 上段 ● た か ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● か た ● 上段 ● う い し ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● か し う ● 上段 ● た い ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
前回の資料より(05/08/11〜13)
少しずつ条件を絞り、条件が限られた時点で一気に配置していくことにします。
まず、「ん⇔う」の頻度が非常に低いので、「ん」と「う」は同指に配置します。
具体的には「fr」か「ju」の組み合わせに配置することにします。
この方法は新JISや月でも使われています。
さらに、この「う」「ん」の両方ともと干渉の低い「っ」「く」「す」「る」も同指に配置した方が効果的かと思われます。
同様に「な⇔た⇔と⇔て」の頻度が低いので、「な」「た」「と」「て」は同指に配置します。
これについても月配列と同じ理論になります。
「rtfgv」か「hnuj」のどちらかの組み合わせに配置します。
「い」については他の高頻度文字との干渉が大きすぎるので、6文字も割り当てる人差し指に配置すると同指率が高くなってしまいます。
よって、その次に待遇のいい中指上段の「i」か「e」に配置した方がいいかと思われます。
この理論もまた、新JIS・月で使われているもよう。
ただし、「い。」の2文字頻度がやや高めなので、右手に配置すると「い。=i.」という悪指運が多発する可能性があり、左手に配置した方が無難かと思われます。
よって「い=e」
案1
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● い た ● 上段 ● う ● ● ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ● ● ● て 下段 ● ● 、 。 ●
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● い う ● 上段 ● た ● ● ●
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ●
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ●
拗音については「い」との頻度が低く、「う」「し」との頻度が異常に高いことが分かります。
これより拗音は「い」とは同手でも問題ありませんが、「う」「し」とは異手にする必要があります。
よって案1では拗音を左手下段型配置とするのが効果的で、案2では拗音を右手小指型に配置するのが効果的かと思われます。
これより配置案は以下のようになります。
案1
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● い た ● 上段 ● う ● ● ●
● ☆ ★ な て 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ と ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
案2
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● い う ● 上段 ● た ● ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
ただし、案1では「い⇔と」の連続が押しにくく、しかも高頻度なので調整が必要です。
ですが、他にも的確な文字がなく、困っているところです。
このことも常に頭に入れておきたいところ。
案3
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● ● た ● 上段 ● う い ● ●
● ☆ ★ な と 中段 ● ん ★ ☆ ●
● ゅ ょ て ゃ 下段 ● ● 、 。 ●
案4
小 薬 中 人 伸 伸 人 中 薬 子
● ● ● う ● 上段 ● た い ● ゅ
● ☆ ★ ん ● 中段 と な ★ ☆ ょ
● ● ● ● ● 下段 て ● 、 。 ゃ
ここで、「い。=i.」が出現する0.19%さえ我慢すれば、こちらの方が断然押しやすい配置となります。
少なくとも「い⇔と」の0.44%の方の指運をよくする事を考えるべきかと。
ここで「い」との2打頻度が低い「す」を配置して「v=す」とする方法もありますが、「います」が打ちにくくなるのでこの方法を取るわけにも行きません。
かと言って、さらに頻度の低い文字を配置するのは降格しすぎなので、案1自体を却下することにします。
また、案2の「い」の位置は右手よりも悪く、特に「x」とは左手縦連を形成するのであまり良くない位置であることも頭に入れておきたいところです。
だんだん月配列に近付いてきましたが、有力案2〜4を同時進行し、不具合が発生した案から順に消去していく事にします。
高頻度文字が連続する頻度(05/08/11〜13)
最も高頻度な文字は、最も押しやすい位置に集めたいところ。
押しやすい位置として「jf」か「erui」が挙げられます。
「jf」は共に中段人差し指で、しかもシフトキーとの干渉(同指異鍵)が少なく、もっとも押しやすいキーと言えます。
「ru」も人差し指でシフトキーとの干渉は少ないものの、上段なので「jf」よりは押しにくくなります。
「ei」は上段中指ですが、かなり押しやすい分類に入ります。ただしシフトとの干渉が大きいかと思われます。
ただし、文字が狭い範囲に密集すると、同指打鍵等が発生する可能性が高まります。
これを回避するため、十分な文字頻度のデータを把握しておく必要があります。
ここで、すでに位置が決められている「、」「。」、およびアンシフトに入る可能性が高い文字との干渉を調べます。
| い | ん | う | し | か | な | の | た | と | て | ゃゅょ | 、 | 。 | |
い | − | 28 | 35 | 47 | 70 | 98 | 37 | 64 | 44 | 69 | 003 | 06 | 19 | い |
ん | 28 | − | 07 | 50 | 62 | 52 | 28 | 24 | 27 | 25 | 016 | 07 | 08 | ん |
う | 35 | 07 | − | 31 | 29 | 18 | 31 | 06 | 40 | 05 | 145 | 04 | 10 | う |
し | 47 | 50 | 31 | − | 29 | 19 | 20 | 52 | 20 | 56 | 102 | 07 | 04 | し |
か | 70 | 62 | 29 | 29 | − | 37 | 28 | 21 | 24 | 09 | 003 | 06 | 05 | か |
な | 98 | 52 | 18 | 19 | 37 | − | 19 | 08 | 09 | 09 | 010 | 02 | 11 | な |
の | 37 | 28 | 31 | 20 | 28 | 19 | − | 24 | 14 | 07 | 005 | 01 | 01 | の |
た | 64 | 24 | 06 | 52 | 21 | 08 | 24 | − | 10 | 13 | 000 | 02 | 23 | た |
と | 44 | 27 | 40 | 20 | 24 | 09 | 14 | 10 | − | 04 | 003 | 07 | 03 | と |
て | 69 | 25 | 05 | 56 | 09 | 09 | 07 | 13 | 04 | − | 000 | 12 | 02 | て |
っ | 23 | 02 | 03 | 13 | 33 | 15 | 02 | 64 | 24 | 91 | 009 | 00 | 00 | っ |
に | 24 | 31 | 25 | 16 | 18 | 30 | 12 | 09 | 11 | 05 | 011 | 05 | 01 | に |
く | 13 | 07 | 04 | 20 | 19 | 25 | 11 | 10 | 13 | 21 | 024 | 03 | 02 | く |
で | 27 | 40 | 16 | 16 | 09 | 05 | 20 | 05 | 08 | 05 | 002 | 10 | 02 | で |
は | 28 | 25 | 14 | 13 | 10 | 20 | 17 | 08 | 16 | 06 | 002 | 12 | 01 | は |
き | 19 | 24 | 11 | 10 | 10 | 13 | 13 | 13 | 12 | 24 | 042 | 02 | 01 | き |
が | 40 | 28 | 23 | 11 | 09 | 15 | 09 | 14 | 13 | 02 | 003 | 13 | 03 | が |
す | 12 | 10 | 12 | 04 | 12 | 03 | 09 | 08 | 11 | 06 | 001 | 01 | 24 | す |
る | 28 | 09 | 02 | 07 | 17 | 16 | 22 | 05 | 20 | 27 | 001 | 02 | 13 | る |
| い | ん | う | し | か | な | の | た | と | て | ゃゅょ | 、 | 。 | |
縦列の文字と横行の文字が互いに前後する可能性(頻度)、を表にしてみました。
例えば「い⇔ん」の場合、「いん」「んい」両方の出現頻度を合計したものです。
単位は0.01%。また、0.12%以下の頻度の組み合わせは赤字で表示しています。
(2008/09/07文章一部修正)